今日は「将棋界の一番、長い日」と言われる特別な日。第63期A級順位戦・最終局が東京の日本将棋会館で一斉に行われます(5局)。
このA級順位戦でA級1位になると今年の4月からの名人戦への挑戦権を得ることが出来ます。可能性があるのはA級1位・羽生善治四冠とA級7位・藤井猛九段。6勝2敗で並んでます。藤井九段が挑戦権を得るには羽生四冠が負けて藤井九段が勝った時のみ。「勝利数が同じ場合は順位が上位の者を優先する」というルールがあるので第63期順位の1位・羽生四冠が選ばれます。
逆にA級順位戦で9位・10位になると自動降格。B級1組からの昇格者2名と入れ替えになります。最終局を前に高橋道雄九段の降級が決定。降級の可能性があるのはA級順位5位・三浦弘行八段(3-5)、A級順位6位・鈴木大介八段(3-5)、A級順位・8位・深浦康市八段(4-4)の3名。
①深浦八段の場合:勝てば自力残留。負けた場合、三浦八段、鈴木八段のいずれかが負けると残留が決定。
②三浦八段の場合:勝てば自力残留。負けた場合、鈴木八段が負けると残留が決定。
③鈴木八段の場合:自力残留は無し。勝って三浦八段が負けた場合のみ残留が決定。負けると自動降級。
という状況です。
最終局の対局は①深浦九段-羽生四冠、②三浦八段-高橋九段、③鈴木八段-谷川九段、④藤井九段-佐藤九段、⑤久保八段-丸山九段の5局(前者が先手盤)。千駄ヶ谷の日本将棋会館の4つの対局室を使って行われます。挑戦権・残留争いの当事者同士は同じ部屋にならないので2つの対局が行なえる広い部屋では⑤と③(もしくは②)。1つの対局が行なえる対局室(3部屋並んでいます)では一番奥と一番手前の部屋で①と④。真ん中の部屋で②(もしくは③)、と勝手に予想します(仕事中なのでテレビを見ることが出来ません)。
とにかく、10人の棋士が見せる戦いに注目です。
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