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2006.06.22

2006年度J2第23節:横浜FC対コンサドーレ札幌(@三ツ沢公園球技場)

2006年度J2第23節:横浜FC対コンサドーレ札幌戦が行われ1-2で敗戦。トゥイードの三ツ沢ラストゲーム、勝利で送り出せなかった。

1ヶ月前、クラブから「スティーブン・トゥイードが6月末で退団する」という発表があった。札幌戦はみんなにとって三ツ沢でトゥイードと戦える最後の試合。「トゥイードを勝利で送り出そう」という気持ちでみんなが1つになっていた。

三ツ沢到着は13時。私が到着したのと同時にセレモニーで使用する「白いバラ」も到着。ある程度の人数が集まった時点でバラの水切りを開始。バラのトゲに苦しみながらも1時間ほどで水切りは終了し、バラのトゲを取り除く。同時にトゥイードへのメッセージをダンマクで伝える。「We never forget you, from Scotland. また逢う日まで・・・」。16時、ダンマクを搬入。用意したバラも一緒に搬入。17時入場。

入場後はゆったりと時間をすごす。トゥイードへのメッセージフラッグには沢山のメッセージが書き込まれていた。三ツ沢の入場門の正面にはトゥイードの写真と「Thank you!」という大きなバナーが設置してあり写真を撮っていた。バラの準備も完了し、セレモニー時の段取りを最終確認。G裏は「スコットランドからの戦友を僕達は忘れない」と書かれた「軍曹Tシャツ」で埋まった。18時を過ぎて三ツ沢に流れるのはバグパイプの音色。音色はトゥイードの言葉となってみんなの心に優しく語り掛ける。「応援してくれてアリガトウ」と。トゥイードが三ツ沢で見せる最後の勇士、舞台は整った。

18時20分過ぎ、田北GKコーチ、GK菅野(#21)が練習を開始。続いてベンチ入りメンバーが練習を開始。トゥイードもその中にいる。メインスタンドもバックスタンドもトゥイードを呼ぶ。トゥイードを呼び、スティーブン・ソングを何度も歌う。スタメンはGK:菅野(#21)、DF:(右から)智吉(#18)・トゥイード(#4)・早川(#2)・小林(#19)、MF:山口(#6)・吉野(#14)のダブルボランチ・右SH:内田(#10)・左SH:アウグスト(#8)、FW:城(#9・C)・三浦(#11)。控えはGK:小山(#1)、DF:太田(#26)、MF:坂井(#15)・吉武(#16)、FW:北村(#17)。札幌は一時期の不調を脱して上り調子。MF西谷(#29)が攻撃時のアクセントとなり、FWフッキ(#10)の前節で2得点していて、怖い存在。簡単に前を向かせない事、両ウイングバックの裏をどれだけ突いて行けるか、がポイントだった。

「トゥイードと戦えるのもあと2試合。今日はスティーブン、三ツ沢ラストゲーム。絶対に勝って送り出そう。みんなスティーブンに色々なことを教えてもらったと思う。その感謝の気持ちを今日、スティーブンに伝えよう。スティーブンを愛しているみんな、横濱を愛しているみんな、スタンディングでスティーブン達を迎えよう。バックスタンドもメインスタンドもスタンディングでスティーブンを迎えよう」と。バックスタンドもメインスタンドもG裏もみんな立って手拍子で選手を迎えた。横浜FCの選手はみんな「TWEED 4」の1stユニフォームで出てきた。この姿が見えた瞬間に私は泣いた。

試合開始からお互いのいい部分が出た激しい試合となった。ボールを回し緩急をつけながら横浜FCの高いDFラインの裏を何の迷いもなく狙ってきた札幌。両ウイングバックの後のスペースを常に狙った横浜FC。先制点は札幌。スローインから一瞬の隙が生まれMF砂川(#8)が全くのノーマークでぺナ内に進入。シュートはGK菅野(#21)のニアサイドを抜けゴールネットを揺らし0-1。しかしそれに気落ちすることなく落ち着いて自分達の作戦を遂行する横浜FC。前半20分、FWカズ(#11)が蹴ったCKはファーサイドにいたDFトゥイード(#4)へ。GK林(#1)がクリアできずトゥイードは中へヘディングで折り返す。そこに詰めてヘディングで押し込んだのはFW城(#9・C)、1-1の同点。今まで何度も見せてきたCKの形だった。トゥイードを中心に歓喜の輪が出来た。その後もお互いに攻め合うが得点は動かず1-1で前半終了。

ハーフタイム時、「ウチのサッカーの内容は良い。あとは逆転するだけ」と。ハーフタイム時での選手交代は無し。

後半は「攻める横浜FC・引いてカウンター攻撃を狙う札幌」という構図になった。山口(#6)・吉野(#14)がボールを左右に配球。両SBも積極的な攻撃参加で札幌を押し込んでいく。後半5分過ぎ、横浜FCの波状攻撃。札幌のGK林はシュートに触れる事が出来なかったがシュートはことごとくクロスバーに跳ね返されて得点できなかった。この一連の流れで城が腰を強打し痛みを堪えながらのプレーとなる。カズ(#11)に代えてFW北村(#17)、吉野(#14)に代えてMF坂井(#15)、FW城(#9・C)に代えてMF吉武(#16)を投入し逆転を狙う。後半30分過ぎからは横浜FCの運動量が減り始めて札幌の攻撃に晒される事が多くなった。決定的なヘディングシュートはGK菅野がファインセーブ、シュートも正確性を欠いていたので失点する事はなかった。後半44分、横浜FC陣内・右サイドで札幌がFKを得た。キッカーの西谷がゴール前へクロスを入れる。DFトゥイードとの競り合いに勝ったDF曽田(#4)のヘディングゴールが決まり札幌が逆転、1-2。スタジアムは札幌の歓喜の声だけが響き渡った。試合は1-2で終了した。

横浜FCはDFトゥイード(#4)の三ツ沢ラストゲームということで1つ1つのプレーに気持ちがこもっていた。しかし、その気持ちがやや先走ってしまった様に思う。前半から智吉(#18)小林(#19)の両SBが積極的に攻撃参加を仕掛けた。後半、チーム全体の足が止まったところでの踏ん張りが利かなかった。悪くない試合だっただけに勿体ない。左SBの小林も少しずつフィットしてきているし、後は連携を深めていくことが重要。吉野(#14)のプレーも悪くなかったが、ぺナ付近でフリーで走りこんでいるときにパスがもらえなかったりして、まだチームとして吉野を生かしきれていない。吉野が生きてくれば他の選手へのマークも緩くなると思う。うまく相手守備陣を崩せていただけに最後の落ち着きが重要になってくる。

試合後、スティーブン・トゥイードの「さよならセレモニー」が行われた。「横浜FC、背番号4。ディフェンダー スティーブン・トゥイード」とアナウンスがあり、選手全員が二列に並んでその中をトゥイードが出てきた。みんなが書いた寄せ書きのフラッグ、お子さんの病気の回復を願って作った千羽鶴が渡され、最後にトゥイードが挨拶。その後、2人のお子さんと奥さんお4人で場内を回る。水色のリボンが付いた白いバラを掲げてトゥイードを呼び続ける。メインスタンド前では山口(#6)が子供を抱いてトゥイードを迎えた。子供の手には白いバラ。トゥイードは子供を抱いて挨拶をしていた。セレモニー終了後、「今日、勝って送り出すことが出来なかった。けど、まだあと1試合、土曜日に神戸戦がある。この試合が本当に最後。行ける人、スタジアムに来てスティーブンを勝利で送り出そう」と。

トゥイードがG裏に来た時、また泣いてしまった。「勝利で送り出すことが出来なくてゴメン」と。でも、トゥイードが三ツ沢で見せてくれたもの、それはみんなの心の中にずっと鮮明に残っていると思う。今度、会うときは「昇格」を報告しよう、と。だから待っていてくれ、と心の中で呟いた。

次節はアウェーで神戸と戦う。札幌戦で出た課題、ペース配分や落ち付いてプレーする、など短い間だがどれも修正できるものだと思う。下を向くのでは無く、前を見て歩いていこう。重要なのは「札幌戦を引きずらない」ということ。切り替えて戦わなければならない。まだ昇格争いの真っ只中にいるのだから。

最後に。皆さんが持って来た白いバラは花束にして無事、トゥイードに渡すことが出来ました。ご協力、ありがとうございました。あとこのイベントで動いた皆さん、お疲れ様でした。

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