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2005.02.11

2006FIFAワールドカップドイツ アジア地区最終予選グループB 第1節:日本代表対朝鮮民主主義人民共和国代表(@埼玉スタジアム2002)②

18時40分過ぎ、両チームの選手がピッチに姿を現しました。日本代表のGK川口(#23)と楢崎(#1)が練習を開始してすぐに朝鮮民主主義人民共和国代表(以下、「北朝鮮代表」とさせて頂きます)の選手が登場。大声援を送る北朝鮮のサポーターとブーイングで迎える日本サポーター。そして音楽に乗って日本代表の選手が登場。「ニッポン」コールと選手1人1人のコールが湧き起こります。そしてスタメン発表。北朝鮮代表が発表されるとブーイング。MF・安英学(#17)とMF・李漢宰(#8)が紹介されたときはさらに大きなブーイング。いつもスタメンだったDFのナム・ソンチョル(#16)とFWのキム・ヨンスがベンチスタート。日本代表は報道されていた通りシリア戦と同じスタメン。ベンチにはGK楢崎(#1)・DF三浦(#17)・MF中田(#6)、中村(#10)、藤田(#16)・FW高原(#20)、大黒(#31)。19時20分頃、両チームが入場し国歌斉唱。北朝鮮代表は事前の申し入れにより音楽のみ。日本は石川さゆりさんが歌った。そして試合は始まった。

試合はいきなり動く。北朝鮮陣内でのバックパスをカットしたDF三都主(#14)が北朝鮮のDFリ・ミョンサム(#2・C)に倒され絶好の位置でFKを獲得。MF小笠原(#8)が右足で振りぬくとボールは壁の上を越え、ゴールに突き刺さる。日本が先制し1-0。直後にもFW鈴木(#11)が出したパスにFW玉田(#28)が反応し左足でシュートを打つがキーパーがセーブ。その後もカウンター攻撃でDF宮本(#5・C)があわやと言うシーンを作り出す。しかし試合は徐々に落ち着いていく。北朝鮮代表が試合に慣れてきたということと、北朝鮮のユン・ジョンス監督が早めに本来のスタメンに戻したことも関係しているのかもしれない。まずFWキム・ヨンス(#9)を投入。キム・ヨンス投入が合図のようになり選手の運動量が代わったように見えた。「引くのではなく攻めろ」という意図だと思った。守備隊形をスイーパーに変える。球離れが比較的遅い三都主のところを狙いながら流れを押し戻していった。この交代後、日本は中盤でのビルドアップをすることが困難になって行った。前半終了間際にはMF李(#8)にあわやという場面を作られる。その直後、三都主がカウンターからシュートを放つが枠を捉えることは無かった。ここでDFナム・ソンチョル交代で入る。これで北朝鮮は本来のスタメンに戻った。この交代以後は大きな動きはなく前半は1-0で終了した。ハーフタイム時に「ボールのとられ方が悪い。攻め切れていない。受けているだけだと絶対にやられる」と友人と話していました。

ハーフタイムでの交代は両チームとも無かった。後半も前半の流れを引き継いで北朝鮮代表の激しいチェックにより日本代表は主導権を握ることが出来ない。後半6分、素早いリスタートからの流れで決定的なシュートを放たれるがGK川口(#23)がスーパーセーブ。シュートを打てない日本代表に対し、北朝鮮は素早いパス回しで日本の左サイドから右サイドまで展開し、最後はDFナム・ソンチョルが左足でシュート。ボールはGK川口の二アサイドを抜けてゴールに突き刺さった。クロスを過度に読みすぎてしまう川口の悪い癖がここで出てしまった。1-1の同点。この時、「信じられない」という空気が流れた。「下を向くな。まだ時間は残っているんだぞ。戦っている選手を信じて応援をしよう。俺達の応援で得点させよう」と声を掛け合った。同点ゴール後、FW鈴木(#11)に代えてFW高原(#20)を投入。さらにDF田中(#2)に代えてMF中村(#10)を投入。4バック・中盤をボックス型に変えて攻勢に出る。北朝鮮代表が引き気味になり運動量も落ちたために日本代表が中村を基点にして揺さぶりをかける。それに対し北朝鮮はMF李漢宰(#8)に代えてMFパク・ナムチョル(#6)を投入。フレッシュな選手を入れて1-1での逃げ切りを狙う。何度もシュートを放つが得点できない日本。北朝鮮は後半40分MFキム・ヨンジュンの強烈なFKでゴールを狙うがわずかに外れた。この瞬間、私は「まだ勝負は終わっていない。俺達が諦めたらだめだ」と声を出した。

何回も跳ね返された日本の攻撃。北朝鮮の守備陣をこじ開けたのはFW大黒(#31)。ぺナ内中央で待っていた大黒が反転しながら左足を振り抜いた。シュートはキーパーの左を抜け、必死に足を出したDFの届かない軌道を通って静かにネットを揺らした。歓喜が爆発しスタジアムは総立ちとなった。その1分後、試合は終了。その時、ピッチ上には勝ち点3をもぎ取った日本代表と掴みかけていた勝ち点1さえも失った北朝鮮代表がいた。

「結果が重要」ということで勝ち点3を掴んだ日本代表にはこの面では最大限の評価をしたい。苦しい試合だった。ボランチのポジショニングが曖昧だったし、三都主を徹底的に狙われた。逆に三都主に集中した瞬間に大きなサイドチェンジが出来れば・・・、という感じだった。過度に引きすぎていたしシュートを打って攻め切ることも容易ではなくなってきてしまった。修正点はしっかりと修正しなければならない。「イラン、バーレーンは北朝鮮よりも強い」とみんな評価しているのだから。ビデオで試合を見直してみたが、スタジアムでは北朝鮮代表がもっと動いているように見えていた。「北朝鮮代表は強い」と思っていたが予想以上だった。最後はスタミナが切れたが、最終予選に勝ち上がってきた理由も分かる。侮れないチームだった。

「目の前の試合、1試合ずつ戦っていく」と頭では理解していた最終予選。でも埼玉で体験したのは考えていた以上の厳しさ。私自身1997年、スタジアムで戦っていた時の思いを思い出さなければならない。「まだまだ考えが甘かった」と反省。スタジアム全体でもっともっとホームの雰囲気を作り出せるはず。もちろん、観戦のスタンスは1人1人違うということを考慮しても。

三都主と田中が出場できないアウェーでのイラン戦。バーレーンと引き分けているイラン。ホームで試合開始から勝ちに来ることは必死だと思う。それに対してどう戦っていくのか。アツの起用を明言しているが、メンバー選考なども含めて最低限、勝ち点1は持ち帰らなければならないと思う。

最後に皆さん、お疲れ様でした。

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