2004年度J2第36節:横浜FC対コンサドーレ札幌(@夢の島競技場)
2004年度J2第36節:横浜FC対コンサドーレ札幌戦が行われ1-1の引き分け。勝ち点2を失いました。
時折、小雨が降りスリッピーなピッチコンディションの夢の島競技場。未だに勝った事がない会場で負けたことのない相手・札幌と対戦。スタメンが発表されると「中尾コール」がウチのG裏から起こりました。すると札幌側からも「中尾コール」が・・・。スタジアムは何とも言えない空気になってました。でもG裏は「向こうも分かってるなぁ~」という声。
スタメンは前節から大友(#22)に代えて中島(#27)を左SH、臼井(#3)を右SHに配置。それ以外は前節と同じでした。前半、まず主導権を握ったのは札幌。ピッチを広く使い、ボールを素早く動かして横浜FC守備陣を崩しにかかります。しかし最後の部分で精度を欠いて得点できず。少しずつペースを取り戻していった横浜FCはコーナーキックを山尾(#26)がヘディングで決めて先制。そして城(#25)と一緒に「3・2・1、ハッスル!ハッスル!!」。その後は一進一退の攻防が続き前半終了。
後半開始からSB早川(#5)に代わりSH大友(#22)が入る。臼井が右SBに移動。後半は完全な札幌ペースで試合が進む。45分のうち30分は横浜FC陣内で試合が進んでいたような感じ。とにかく横浜FCの選手の動きが止まりセカンドボールは札幌にことごとく拾われる。それでもGK菅野(#21)のファインセーブなどで得点を許さない。菅野は時間稼ぎとして「ユニフォームをパンツの中に入れるのをDFトゥイード(#15)にやってもらう」という新手の時間稼ぎを敢行。これには驚きました。ま、どうにか凌ぎきっていたが最後の最後にミドルシュートを田畑(#3)に決められ試合終了。
数字上では「勝ち点2を失った」だけですが、気分は「負け試合を見た後」の様な感じでした。「勝てる試合を勝ちきれない」という試合は何度目なのだろうか。「内容が全くない試合」を勝ちきるだけの実力がまだ備わっていない、と言う事を確認させられた。もちろん、随所にはいい部分も見えた。北村(#17)はスペースを見つけて走りこもうとしていたし、信義(#18)も出来るだけシンプルにパスをつなごうとしていた。ただピッチを広く使えていなかった。もっともっとボールを動かさないと今節のように足が止まってしまう。
試合終了後、菅野とサポが激しい口論をしていた。「くだらない時間稼ぎをするな」と。同点に追いつかれてしまった事でサポの選手も気持ちが切れてしまったのかもしれない。私はスゲの時間稼ぎは妥当だと思うし、余りにも流れが悪すぎた横浜FCが結果的に同点に追いつかれた、という結果も妥当だと思う。ある程度、勝ちが見えてきたときの同点ゴールに横浜側は落胆した。引き分けは悔しいが、スゲのセーブがなければ後半の15分には同点、あるいは逆転されていたようなシュートが続いていた。お互いのやり場のない怒りが真正面からぶつかってしまった。次節以降のスゲが心配。
で、次節は川崎との試合。昇格を決めた川崎。残るJ2優勝と勝ち点100に向けて無駄に手を抜いてくることはしないだろう。意地を見せるには絶好の相手だと思う。「美しい展開からゴール」というのが理想だが、そんなものは考えなくていい。泥臭いゴールでも言い。ひたむきに勝利だけを目指せ。そしてみんなで勝利することの苦しさと喜びを味わおう。
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